豆太 まさかの事態
受験まで秒読み段階。
本当に、あと数日と迫っていました。
私はキリキリするほどの緊張感でしたが、豆太は案外平気そうにみえました。
直前になるとかえって落ち着いてきた、と言っていたくらい。
K先生からも、受かっても良いくらいの実力はある。
と太鼓判を押して頂いてきました。
さていよいよ本番前日です。金曜日でした。
塾では、直前講習みたいなのは無かったので、いつもと同じ授業がある日でした。
その日は、私も会社を早退して豆太が学校から帰ってくるのを待っていました。
以前にも書きましたが、塾の行きは豆太が自分で電車に乗って行っていました。
前日くらいは車で送ってあげようと思ったのです。
15:30 豆太が
ただいま~
と帰ってきました。
おかえりと言いながら、豆太の顔を見て、私は固まってしまいました。
顔が赤い、まさか・・・。
なぜなら、ありえないほど真っ赤だったから。
明らかに発熱していました。
まさか、まさか。嘘でしょ。
豆太に体調を聞くと、
別に。
と素っ気ない。
おまえは、エリカか。(怒)
すぐに近所の内科医院に連れていきました。
体温38度超。たぶん、そうだろうなと思いながら。
でも、風邪かもしれないという希望をもって、検査の結果は。
インフルエンザA 当確。
よりによって、前日。
頭を鈍器で殴られたような衝撃でした。
すぐに抗インフルエンザ薬を服用させました。
明日、熱さえ下がれば。
まだなんとかなる、諦めるには早い。
K先生に連絡して、今日の塾を休む事を連絡しました。
K先生が、励ましてくれましたが、耳に入っても頭には入りません。
受験生がインフルになった場合、受験は受けれるの?
明日受験する公立中高一貫校にも連絡しました。
インフルエンザの子供は別室受験させてくれるので、受験番号を伝え指示を仰ぎます。
すると、親が別室で待機することを条件に受験可能だそうです。
もちろん待機します。
最後に、学校にも連絡しました。
担任の先生に、ちょうど金曜日だったので良かったですねと言われて、
明日受験なので全く良くありません。
コロス!
って言ってしまったのは許して。
小学校の先生が受験日覚えてないのは仕方なんいのですが、あまりにも暢気に言われたので、つい。
反省しています。
豆太には、
とにかく今は寝なさい。
明日になれば熱は下がっているから
と強く断言して早々に寝かしつけました。
とうとう、受験日当日
受験当日。
公立中高一貫校までは、電車・バスを使って行くつもりでしたがインフルウイルスをばらまく訳にはいかず。
急遽、車で向かう事にしました。
けれど当然、駐車場はないので豆太父に送ってもらうことにしました。
車で30分ほど。
子豆太を1人に出来ないので、インフル野郎の豆太と同乗しなければいけません。
いや、でもいいのか。
もう豆太の受験は明日で終わるから。
もう開きなおっていくしかありません。
ある意味、熱があるほうがヒラメキ冴えるかもしれません。
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