豆太 小学校5年生 絶好調。
どんどん話を進めていきましょう。
振り返ってみると豆太の受験期で、最盛期といっても過言ではないです。
5年生に最盛期。。一番ダメダメなパターンですね。
当時は、5年生の上り調子が6年生も続くと思っていました。
豆太は中高一貫コースで、新たに3人の友達が出来ます。
塾友ってやつですね。
小学校も住んでいる地域も全く違う友達に刺激を受けたようで、豆太は華やかになっていきます。
親がいない。友達だけで、コンビニに行く。
豆太には親しい友達はいないので、こんな些細な事でも舞い上がるほど嬉しかったようです。
豆太から、初めてお小遣いが欲しいと言われたのもこの頃です。
勉強だけの生活から一変。遊びを覚えていくのです。
遊びって言葉に書くと大袈裟ですが、自習の合間。休憩がてらコンビニに行って飲み物を買うとか。その程度ですけどね。
私も最初は遊びがエスカレートする事を心配しましたが、この子達はきちんとした子供達で、今の自分がやるべき事を理解しており節度ある遊びを豆太に教えてくれました。
塾の友達が出来て、それが良い方向に
周りに影響されやすい豆太は息抜きを覚え、勉強にも力を入れていきました。
その結果、成績はうなぎ昇りし、ますますやる気になっていく。
というスパイラルが出来上がりました。
また、塾を自分の居場所と認識した豆太は授業がない日でも自習室に行きたがりました。
自習室の主のようになり、自然と先生方とも仲良くなって輝くようにイキイキと充実した生活を送っていました。
K先生からも、6年生より勉強していると褒められるほどに。
学校での豆太の友達事情
ここで、学校での豆太に触れていきたいと思います。
学校での豆太は、親しい友人は出来ませんでした。
一緒に行動する友達はいました。けれど、その子にとって豆太は二番手。
蔑ろにされる事も多く、豆太もそれを解っていました。
かといってどうする事も出来ず、都合のいい時に利用されていました。
その子と遊ぶ約束をしても、連絡なしに来ない、という事が頻回にありました。
豆太に、
友達との約束は絶対
と教えていました。
そのせいか、豆太とその子には温度差があり、ますます噛み合わないようでした。
豆太も、小学校高学年になり折り合いをつける、という事を覚えていきました。
この頃の豆太には、自分は中学受験する・学校の子達とは違う進路を選んだ、という矜持が豆太自身を支えていたように思います。
受験に失敗したら、その子達と同じ学校に進学することになります。
クラスの子達を下にみるような発言をする豆太に気付いていました。
しかし受験が豆太を支えている。
ただし、豆太には学校で中学受験する事を決して口外しない、と何度も約束させました。
担任の先生にも絶対に言ってはいけない、としつこく何度も何度も。
学校で中学受験する子とバレ出す
けれど担任との個人面談で、休み時間に1人で塾の勉強をしていると聞かされました。
周囲の子供達も当然、受験する子として認識していると。
志望校を聞き出そうとする担任をノラリクラリとかわしながら、くらくらとしてしまいました。
豆太を守りたい。
休み時間に誰とも話さず、1人の時間を持て余して勉強する豆太を責めることはできませんでした。どうか、このまま順調に受験を乗り切れるように。
学校と塾との差に悩みつつ、豆太。
ついに6年生に突入します。
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